鈍色のすたるじぃ

雑記 / サイトの更新やお知らせ等。時々勝手に萌え語りもします。

鈍色のすたるじぃ

読書三昧

気分転換にindexの入り口ページを変えてみました。

真っ白は目が痛いから、嫌なんだよな とか前に言ったにも関わらず真っ白(笑)

やっぱ、目、痛いですかね?^^;

365日24時間常にダーク配色の我がサイトで、白ページは初めての試みです。

どうしてもしてみたかったんだよね。白いページ。密かに憧れてた(笑)

多分、また暫くしたら飽きて変更すると思うので、それまではこのままで…

ENTER押して貰えば、すぐにいつもの世界へ戻りますのでご安心下さい

さて、サイト休憩の中、気分転換に様々な本を読んでいます。

この機会にと、日頃読まないような種類の本にも挑戦してみました。

というわけで以下、独断と偏見の感想です。

東野圭吾の「容疑者Xの献身

(以下、ネタバレあり。反転文字)

かなり前に買っていたのに、何故か放置してあって最近それを発見し読むことにしました。

2006年「このミステリーが凄い!」大賞作品でもあるこの小説は、流石1位とうなずける逸品!

東野圭吾の作品は最後まで、謎が難しく、早く結末を知りたくて怒濤のスピードでよんでしまうのが常なのですが

今回は2日かけて読破しました(ちょっと遅い(笑))

いやぁー。面白かった!!!【超・殺人事件—推理作家の苦悩】が東野圭吾作品では一番好きですが

それの次の次くらいに面白かったです。天空の蜂に匹敵する、ややこしさでしたが^^;

ガリレオ先生のあだ名のある、草薙刑事の友人、湯川学氏が今回も活躍しまくりv

しかし、今回は犯人である石神が湯川の友人と言うことで、いつも飄々としているガリレオ先生も苦悩の表情を浮かべたり

切なくなる場面もあり、彼の人間らしさをかいま見た気がしました。

これはもちろん、ミステリーですが、ある意味「純愛物語」でもあります。

感動とは別のじわじわと込み上げる涙ややりきれなさ、そんな空気が終盤は押し寄せてきて読みながら目頭が若干熱くなりました。

愛する女性の罪をかぶること。

それは彼女の一生を守っていく物であり、石神はかっこういいと思いました。

最初はさえない数学教師だとばかり思っていたのに、最後には彼が輝いて見えてしまうほどです。

数学者の石神と物理学者の湯川の会話は、自身も言っているとおり好敵手であり

老いてもなお冴え渡る二人の頭脳には感服する物があります。

作中何度も出てくる

「自分で考えて答えを出すのと、他人から聞いた答えが正しいかどうかを確かめるのとでは、どちらが簡単か。

 あるいはその難しさの度合いはどの程度か」

その問いは、愛のために石神が仕掛けた完璧な答えでもあり、またこの小説の本当のあらすじになるのだと思う。

しかし、読み終えてフと思うと、その問い、ことこの作中では数学的や物理学的な意味ではなく、もっと人間的な

そう、答えはきっと心の中でしかわかりえない部分に問いかけていたのじゃないかと思う。

最後の最後の結末は納得のいく物であり、読後感はとてもよかったです。

少し前に流行ったと思われるYoshiという作者の「もっと生きたい」という本。

(以下、ネタバレあり、酷評です。抗議受け付けませんのでこの本がお好きな人は読まないで下さい。反転文字)

Yoshiというのが流行っているとの事で、いったいどんな話しなのかチャレンジしてみました。

元がネット小説だそうで、何と本の中身も横書きっ  これは、非常に読みづらい^^;

しかも、字が大きい!子供向けってわけでもないのだろうが、まるで子供向け書籍です。

そして、中身はと言うと…

一言で言うと、1時間半もあれば読んでしまえます。これが全て(苦笑)

そして、読んだ後「へぇ〜そっか  で?」で終わります。

途中に挿入される、生理的にグロテスクな挿絵(携帯からドロッと血が流れていたり、目玉の標本があったり、

顔から鼻がとけて崩れているドアップとか・・・)も、度を超しており、何故ここまで気味の悪い挿絵が必要なのか

全く意味不明です。ないほうがよっぽど良いと思いました。

まぁ、なくても本の内容自体は変わりませんが^^;

タイトルの「もっと生きたい」にだまされたと言えば、その通りですが、まんまとやられたという感じです。

愛ってそんな簡単でいいのか!?……

本の帯に「この結末は誰にも話さないで下さい」だか「この結末は誰にも話したくない」だとか

そんな感じの言葉が書いてあったのでラストは書きませんが、最後を知っても、全く問題ないかも(苦笑)

寧ろ、最初の方と最後だけ読めばそれで十分な気もします。

途中から、「実は二重人格だったのだ」「実は妹だったり」等の、後からこじつけちゃったかもしれない展開が

多発していて、ミステリーとしては論外です。

かといって、感動できる内容かというと、疑問符が山のように…。じゃぁスリルがあるかというと、それも微妙。

何というジャンルに入れて良いかさえわからない状態です。

主人公の女の子が問題の男の子に惚れていく気持ちの変化も、なんだかなぁだし、同情といえばそうかもしれないけど

それだけであそこまで出来るのかも現実的に理解できません。

何も考えず、期待せず読めば、まぁ 普通には読めますが、絶賛されていた理由は私には到底理解不能でした。

若者に大人気だそうですが、この本を絶賛してしまえる勇気に脱帽です。日本の文学界お先まっくら…!?

今回読んだ本の中で面白かった順位をつけるとこんな感じ♪

上記二冊以外の本の感想はまた後日気が向いたら〜

1位「SAW2」行川 渉 (著), リー・ワネル (著), ダーレン・リン・バウズマン (著)

2位「おじさまの法則」泉 麻人(著) / 「容疑者Xの献身東野圭吾(著)

3位「クワイエットルームにようこそ」松尾 スズキ (著)

4位「私の遠藤くん」吉村達也(著) /「嘔吐」J‐P・サルトル (著), 白井 浩司

5位「禁じられた遊び吉村達也(著)

圏外「もっと生きたい」Yoshi(著)