鈍色のすたるじぃ

雑記 / サイトの更新やお知らせ等。時々勝手に萌え語りもします。

鈍色のすたるじぃ

幼少期の恥ずかしい勘違い

子供の頃、私は平気で嘘をついていました。
と書くと、眉を顰められそうですが、現実には【嘘と知らずについていた】が正しいのかも知れません。
子供の頃は、ジョークで教えられた色々を信じてしまうので、よく聞く「サンタクロースは実在するかどうか問題」とかもそうですよね。
サンタクロースは親や身近に居る人であり、煙突から入ってくる謎の赤い服を着た恰幅の良い老人ではない。
だけど、プレゼントを貰うときにサンタさんからだよー!と言って渡されていると、「これはサンタさんから!」と思い込むようになります。
でも子供も馬鹿じゃないから本当は違っても信じていた方がいい感じに過ごせるとあるときから気付くのです。
私は、幼稚園児の頃はすでにサンタが両親である事には気付いていました。
しかも空気読めないのでその事を両親に言ったりもしていた気がしますw
クリスマスイブの夜に枕元に欲しかったプレゼントが置かれるシステムだったんですが、こっそり起きていて、両親が枕元に置いて部屋を出たらすぐに開封し、又元に戻して寝たりしていました。
一度それがバレて、そんな言う事聞かない子にはプレゼントはあげないと激怒した母親が外のゴミ箱にプレゼントを捨て、それを泣いて謝りながら拾うという事もありました。
ここはやはり両親がサンタであっても、クリスマスの朝に目覚めてプレゼントに喜び、寝惚け眼で「わーい!!」と喜ぶのが正解だったのでしょう。

そんな、サンタをいまいち斜に構えた目線でしか見ていなかった可愛くない私でも、もう少し遡ると信じていた物があったそうです(大人になってから聞いた話)
当時関西に住んでいたのですが、近所に仁王像がある寺があって、その仁王像が私は凄く怖かったらしく通る度に泣いていたそうです。
それを利用した両親が、私が悪いことをすると「そんなんしてたら仁王像に来て貰うよ?いいの?」と言うと効果てきめんだったそうで……よく言われていた気がします。
GANTSじゃあるまいし、銅像が動くかよwとかその時は思わなかったのが子供らしいですよね。

そんな私も小学生になると、嘘の知識を友人に披露するというダメダメな行動に出るようになりました。
一番記憶にあるのが、高めの鉄塔を全部東京タワーだと皆に教えていたこと。
馬鹿ですね。関西にいるのに。東京タワーがそんなに乱立しているわけなかろうに。
しかし、それを友人に教えることで「物知りな私」に酔っていたわけです。
それにそういうのって真意はどうでもいいんですよね。
それが鉄塔でも東京タワーでも子供の戯れ言ですから別に怒られない。
でも何年かずっと言っていたら、ある日博識な友人から「あれは鉄塔であって東京タワーではない」と教えられました。
凄く恥ずかしくなって怒った気もしますが、向こうが合っているのでそのうち何でもその友人に聞くようになりました。
一時期の師匠ですね。私にとっては博士だった。どんな子だったか微塵も思い出せませんが。

もう一つの恥ずかしい嘘は、私の本名は日本中でどこにでもいる名字TOP3に入るほどのありきたりな名字なのですが、その中の一文字の漢字を初めて見たとき、魔法の「魔」だと思い込んでいたのです。
当時学校で簡単な漢字しか習っておらず、自分の名前を漢字で書けると凄いという風潮があったので、それにならって私も「魔」を取り入れたフルネームをよく書いていました。
幼少時の「魔」の威力は計り知れないですよ。
双六みたいなボードゲームで魔法系の物を好んで遊んでいる子が多かったので、「魔」が名前にあるだけで、魔法使いの子孫(子供だから子孫とは言ってなかったかも)に違いないみたいな……。
○○ちゃん、魔法使いみたい!かっこいい!
その言葉に「でしょう?」と調子に乗り、当時こっそり魔法が使えるようになる練習もしていました。
謎の召喚陣(○の中に★書いただけレベル)を書いて、シルバニア人形を立たせて、自作の呪文を唱えたりしていました。当然なにもおこりませんが、それは自分の修行が足りないからだと思っていました。子供のくせにそういう所だけは自分に厳しい件。

でもそれも沢山の漢字を覚える頃には、「魔」なんて使わない。ただのどこにでもある名字だった事に気付き、凄くショックでした。
魔法の素質なんて、最初からなかったんだ、と。

この二大大嘘が私の記憶の中で残っている印象です。
今の子供達って小さい頃からネットがあったり、検索もすぐ出来てしまうから、そんな簡単な思い込みってあまりしないのでしょうね。

サンタの件も「両親だって知ってるけど騙されてやる自分派」と「フィンランドに実在しているから存在は嘘じゃない。ただ、自分の家にプレゼントしにきているわけではないって理解しています派」がいるんだろうな……。

先日テレビのニュース番組で何処かの小学生に消費税のことをきいているVTRがあって、まさに子供らしい「おかしが高くなったら食べられないからいや~」みたいな子に交じって政治に絡めた日本の消費税増税を憂う子も居て、かしこすぎてビックリしました。
多分私よりその小学生の方がずっとかしこい。間違いない。

そういう子って、インタビュー相手への相槌も「うん」じゃなくて「ええ、そうです」みたいな感じなんですよね。

家庭で身近に居る家族がそういう敬語の使い方や政治について教えているのでしょうか。

大きくなったらもっと勉強して、よりよい日本を作る若者になってくれそうで頼もしいです。

ホント、時代は変わりましたよね……。
私が子供の頃は、つつじの花をもぎとって蜜を吸ったり、ありとあらゆるなっている実を食べてみたり、一時期昆虫大好きだった私は便所コオロギ(と知らずにかっこいい虫だと思っていた)を飼って枕元に置いて寝ていたり、リカちゃん洗濯機の洗剤代わりに冷蔵庫にあったマーガリンをいれてリカちゃん服をベトベトにさせる意味不明な行動をしたり、空き地に段ボールを持っていって秘密基地と名付けそこで宿題をやったりしていました。
あの時代にネットがあったら、間違いなく私は病んでいたと思います^^;
思春期とか、ネットで誹謗中傷されたら思い悩むだろうし、中二病なのでイキって目も当てられない発言を堂々としたりしちゃいそうで。

昭和で救われたなと思っています。

突然の自分幼少期語り。なんとなく書きたくなったので書きました。
想い出は美化される物、きっとそんないい事ばかりではなかったんだろうな(笑)