鈍色のすたるじぃ

雑記 / サイトの更新やお知らせ等。時々勝手に萌え語りもします。

鈍色のすたるじぃ

ユナイテッド93

さてさて、昨日の日記で書いた【チャーリーとチョコレート工場】【ユナイテッド93】の感想でも書くかな。あ、昨日じゃなくて一昨日か…。どうでもいいが…。

ネタバレとか全然気にしない方向で書くので、知りたくない方は回れ右。よろしく。

まず【ユナイテッド93

もうね…なんていうか…。

後味悪すぎ(汗)

刺身(もしくは塩から)食べた後に、トマトサラダ食っちゃったよ。みたいな、どうしようもなく「しまった」感のある映画だった。9.11同時テロでハイジャックされた4機のうち1機の顛末を描いた衝撃のサスペンスドラマ! と、amazonのあらすじには書いてあるけど、本当にそれ以上でもそれ以下でもない作品だ。

真実なだけに、残酷。人間の無力さ。テロの恐怖。

そんな物が怒濤の如く押し寄せてきた。

犯人らしき怪しい人物は最初からわかるように作られている映画なので、出発ロビーから搭乗手続きから何度となく画面に向かって「行くな!待てっ!…それがダメなら誰か気付いて!こいつやばいってば」と言いたくなる。それでも構わず(当たり前だが)物語は進み犯人グループはハイジャックの準備をし始める。機内のトイレで腹に爆弾を巻き付け、パイロットを殺害し、そして…飛行機は最後には墜落する。

高度をさげつつ墜落へ一直線の様子が事細かに描かれているのだが、こういう時私ならどうするだろうとフと重ねて考えてしまう。作中でも恋人や家族に別れの電話をかける者、最後の勇気を振り絞って犯人グループに突入することを決めた乗客の勇気ある男達。自分の運命に悲観して祈ることしかできない高齢の乗客達。乗客、そして飛行機自体を守ろうと必死に対応する客室乗務員。みな本当に凄い。私なら恐怖に怯えて失神していそうである。

しかし、そんな中で私が悲しかったのは、犯人グループの人間の描き方だった。

実際はこの機体は全員が死亡しているので、機内で起こった事のどれが真実かはわからない。

なのでこの映画での描かれ方だけの話しになるが、犯人はやりたくて、死にたくて、やったわけではないように見えた…。犯人の数人は動揺していたし、実行に至るまで渋る場面も描かれていた。そして乗客と同じように【恐怖】を感じていた。出来れば…こんな事はしたくなかったのではないか。そう思わずにはいられない。

犯人グループのしたテロ行為は許されることではなく、何人もの命を奪った罪は重く、生涯では償いきれない。それは絶対だ。

それでも私は観ていてそう感じてしまったのである。

どうしてこんな事になってしまったのだろうか、映画を見終わった後は色々考えさせられる作品だった。

ハイジャックに限らずだが、人の命はとても儚い。一瞬で終わってしまう。

例えそれが運命だとしても…。

最後に、この映画をもう一度観たいか?と聞かれたら私は「NO」と答える。

それでも、観て良かったと心から思っている。矛盾しているけど…(苦笑)

感想になっていなく意味不明な文章になってしまったが今日はここまで。

チャーリーとチョコレート工場】の感想はまた明日〜(笑)