先日初めて、炊飯器に入れて白米と一緒に炊くだけという
とり釜飯の元というのを買い、夕飯に作ってみた。
それを買う際に、妙に彼が「これめちゃ美味いよなっ」と押すので
買ったのだが、まぁ 結果的に美味しかったので特に文句はない。
彼がそこまで推奨する訳を聞いてみると、
昔バンドをやってた当時、金が無くておかずを買えず(苦笑)
せめて味付きの米にしたいとの理由でよく買っていたそうだ…。
そこまで貧乏な状態っていったい…と思ったが、昔の事なのでツッコミはいれない事にした。
しかし、こういう事って私もよくあるのだ。
昔凄く美味しくて印象に残っており、たいした物じゃないのに今でも大好きみたいな。
それは別に、その食べ物が激美味しいというより、その当時の想い出が
スパイスになっているに他ならない。
それでもたまに逆もあり、昔美味しかったからと言って買ってみたら
何か全然おいしくないじゃん、みたいな時もある。
これはただたんに、舌がこえたか、味覚が変わったかのどちらかだろうけど。
私は、ほとんど好き嫌いはないが、モツ煮だけはどうしても食べられない。
子供の頃、試食で「こてっちゃん」とかいう(今もあるのか?)モツの焼いたの(?)
みたいのを食べたとき、噛んでも噛んでも何だかグニャグニャで、段々飲み込めなくなり
泣きながら必死で飲み込んだことがあって、それ以来、嫌いなのだ。
しかし、先日飲み屋へ行ったときに、連れが「モツ煮」を頼んで
食べてみろと言うので、渋々食べたら、柔らかくて、想像していたのとは違った。
これなら、食べられないこともない。
でも、普段そんなに口にする機会もないので、多分またずっと食べないとは思うけど…。
イイ意味でも、悪い意味でも、昔の覚えている味というのは、
あてにならないのだとフと思った瞬間だった。