物騒なタイトルだ。いや、マジで。
【憑】という漢字、何だか怖いし、字面みているだけで身の毛がよだつ。
ホラーに子供という組み合わせは、かなりベタで、
子供だから余計に怖い純粋な狂気とかそういうのがあるわけで…。
禁じられた遊びだとか、子供の儀式での生け贄だとか。
今日、昼過ぎにまったり読書をしていたら、
何やら家の外が騒がしい。
そのうち「何やら」どころではなく、少女の金切りボイスが近所中に
響き渡るようになった。笑いながら叫ぶ楽しそうな声は、
「出てこないと♪ 目ん玉つっつくぞっ♪キャハハハ」
それを何度も何度も繰り返している。
何か笑えるような事が起きているのか、笑いながら叫んでいるため、最後には
息が切れて必死で叫んでいるように聞こえた。
いや、まてまて。
マジ怖いから!
どんな遊び?どんな仕置き?
何で目ん玉つっつくんだ?小枝か?ナイフか?
誇張しているわけではなく、その台詞は20回くらい絶え間なく繰り返されていた。
何かが取り憑いちゃったとしか思えない感じである。
うっかり窓の外に顔を出して、見てみようかと思ったが、
目があって、目ん玉つっつかれたらイヤンなので、それはやめておいた。
薄暗い部屋の中で、カッタナイフを片手に人形の目をくりぬく少女。
口元には微笑みを絶やさず、時々口を出て滑り出すメロディは
「出てこないと♪ 目ん玉つっつくぞっ♪キャハハハ」
少女の周りには目のない人形が何体も転がり、空洞の眼孔を見開いていた。
そんなホラー的な図が思い浮かび、うーんと唸ってしまった。
あ…最近ホラーな話題多いな…ここ。
そんな私の最近読んだお薦めの小説はこの二冊。
久々に熱中して一晩で読んでしまった。現代のチャットから始まる戦慄の悪夢。
日頃ネットがスキで、チャットとかやってる人の方がリアルに入り込めて楽しいかも。
読みやすい文章なので先にどんどん入り込んでしまう。
続き物ではないが、どう考えても2冊まとめて読んでおきたい流れなので、
興味がある方は是非同時に手に入れて欲しい。
主人公に感情移入して読み進めないこと。私からのささやかなアドバイス(笑)
ナカツカクンガヤッテクルヨ…。